特に感じるのですが、平面図等を一目見て壁が凸凹しておらず、縦方向と横方向にスッキリと通っている(田の字の様になっている)ものは建物が使いやすい傾向になっていると思います。
構造的にもそちらの方が強いし、基礎伏図の立ち上がり壁もスッキリします。
余計な木材も減るので建築コストも減ります。
「なんか壁が複雑だなぁ」と思う平面図は躯体(骨組み)も複雑になります。
プロの目で見ると、間取りの下手な設計者や構造が分かっていない設計者のプランは基礎伏図の方で表れて来ます。
これはお客様の方では分からないでしょうから何ともしがたいものです。
お客様も見た目で壁がスッキリしている方がなんとなく魅力を感じませんか?
「プランを何百棟もして来ました」という謳い文句もチラホラとよく見かけますが、それより大事なのは「何棟、自前で構造検討を行ったのか」です。
設計者が自分で構造検討を行わないと「この辺りに壁が必要だなぁ」という勘所が分からないからです。
なかなかお客様が判断しづらい所ではありますが。