ブログ

Blog
TOP > ブログ > 高気密高断熱を謳うなら気密測定は必須

高気密高断熱を謳うなら気密測定は必須

2023.01.14

一級建築士のひとり言

気密が良いと言えるのは上記写真のような測定器具を使用して気密測定をし、C値=1.0㎠/㎡以下(数値が少ないほど気密性能が良い。)になった時です。

  

   

「最近の新築住宅の気密は良いですよ。」これは本当でもあり嘘でもあります。気密測定を行わずに気密性能が良かった場合(測定しないと根拠を示すことが出来ませんが。)、それはたまたまです。

光熱費の値上がりが大きいこのご時世なので、住宅営業マンは根拠も示さずに上記の様なトークをします。そんな品質にバラツキがある家を購入したいと思うでしょうか?

   

気密性能に自信がある住宅会社は気密測定を行っています。また、気密測定を行っている会社で断熱性能を疎かにしている会社はほぼ無いです。

断熱性能をダウンジャケットに例えるなら、気密性能はダウンジャケットのファスナーです。

せっかく暖かいダウンジャケットでもファスナーを閉めないと体温が逃げて寒いですよね?

気密性能が良い会社なら、その施工方法も知っていると思います。どのような施工をしているか聞いてみると良いです。

では逆に気密性能が良いとデメリットがあるのか。

実はあります。人間の呼吸により二酸化炭素が出て、それが室内に溜まってしまうとネットで語っていた方が居ましたが、気密性能が良くなると計画換気が行いやすくなるので、24時間換気により二酸化炭素等の汚れた空気を排出しやすくなると私は考えます。そうではなく、冬場に室内が過乾燥になるという事です。

過乾燥になると加湿器の使用となり、結露の心配が出て来ますが、弊社ではセルロースファイバー断熱材を標準としておりますので、仮に壁体内に湿気が入っても外へ放出してくれます。

セルロースファイバー断熱材を使った高気密高断熱の住宅が今考え得る中でベストな選択だと私は考えています。住宅会社によって考え方が違うのでお客様が納得いく会社で進めるのが良いと思います。

   

あ、それと気密測定は外壁に開けるべき穴を全て開けた後に実施してください。

気密測定後に穴を開けると、当然C値は悪くなりますから。

記事一覧