気密性能を表すC値をどのくらいにしたら良いか?
気密C値の数値は低ければ低いほど良いです。
でもどういう建築工法を採用するのか、更にどういう断熱工法にするかでC値にも影響して来ます。
以前新着情報の中でお話をしましたが、24時間換気の方法で目標の気密性能が変わって来ます。
基礎断熱工法(弊社で第一種換気を採用した場合)
24時間換気で第一種換気を採用した場合、弊社では基礎断熱工法にします。
第一種換気の機器を床下に設置して床下を屋内と同一空間にする為です。
これにより床下が屋内と同じ温度になりますし、第一種換気の機器が床下の空気を循環させるので、床下も屋内と同温度・同湿度になります。
基礎断熱工法にして第一種換気を採用しない場合、基礎コンクリートから出て来る水分を排出することが出来ずに床下がカビだらけになる恐れがあります。
送風機を設置すれば解消しますが、送風機を設置するくらいなら、コスト的にも第一種換気を採用します。
この基礎断熱工法は床下断熱工法よりも気密性能が確保しやすい工法となっています。
なので弊社では基礎断熱工法にするなら、気密C値=0.5以下を目標値としています。
床下断熱工法(弊社で第三種換気を採用した場合)
24時間換気で第三種換気を採用した場合、弊社では床下断熱工法にします。
床下断熱工法の場合、床下は屋外と同一空間となるので、床部分の気密施工が重要になります。
これは剛床工法(根太レス工法)だから気密が確保出来ると言うものではありません。
基礎断熱工法より隙間埋めの部位が増えますので、比較的気密性能が落ちます。
ただし、基礎コンクリートから出て来る水分は排出することが容易になるので、床下のカビやシロアリの発生の危険度は下がります。
以上の理由により弊社では、基礎断熱工法の場合は気密C値=0.5以下、床下断熱工法の場合は気密C値=1.0以下を目標値にしています。