未来ホームではセルロースファイバーを標準断熱材としております。
セルロースファイバーとは調べれば調べるほど優れた断熱材だと分かります。
なのに、どうして多くの住宅会社が使用しないのか。
それはコストが高いからです。
コスト高になるのに、どうして未来ホームはセルロースファイバーを使用するのか。
気密性能や断熱性能の為ではありません。
気密性能は別の方法で確保しますし、断熱性能を重視するなら他の断熱材の方が熱伝導率等の数値が良かったりします。
セルロースファイバーを使用する主な理由は下記になります。
①1棟1棟均一な施工が可能
②建物の耐久性の維持
③エコ素材
この3つを考慮すると、断熱材で工事費が高くなったとしても新築時から解体時までのライフサイクルコストでは費用対効果はお得になります。
それぞれの理由について解説して行きます。
① について
「断熱は施工が命」です。
断熱材として多くの家に使われているグラスウールやロックウールは大工さんが施工します。
コストパフォーマンスは良いのですが、担当する大工さんの腕と、施工する住宅会社の施工知識に大きく左右されます。
正しい施工方法を行うためにはかなりの手間が掛かるので工賃が高くなります。
工賃が極端に安ければ、この正しい施工が為されていない可能性が高いのです。
さらに、壁体内の細かな隙間に断熱材を詰め込むのはかなり厄介です。
お引き渡しする家1棟1棟が同様の状態かと言うと難しいものがあります。
最近よく使われている吹付ウレタンフォームは大工さんではなく、断熱の会社が施工をします。
吹付ウレタンフォームも施工が結構難しくて、施工する職人の熟練度で左右されることがあります。
また、透湿性能があまり良くないのと、万が一火災が起きた場合に燃えやすかったりするものも多いです。
それに比べてセルロースファイバーは専門の職人さんが施工をして、細かな隙間まで難なく高密度に詰めて行きます。
更には火災にも強いし、吸音性能も高いので屋外の音も気にならなくなります。
② について
仮に外張り断熱工法と充填断熱工法のダブル断熱工法で、樹脂トリプルガラスを使っていた建物にしても、条件が揃えば結露は起きます。
そして、ほとんどの断熱材は水分を含むと断熱性能が落ちます。
外張り断熱工法に良く使われるフェノールフォームやスチレンフォーム等にはほとんど透湿性能がありませんし、火災時には有毒ガスが発生する恐れもあります。
万が一、壁体内で結露を起こしても湿気を放出できる様にしておいた方が安心です。
湿気を吸放出させる事でカビやダニの発生を防げますし、木材の腐食も防げます。
そして建物の耐久性に繋がります。
セルロースファイバーは湿気を吸放出してくれるので耐久性が高まります。
③ について
セルロースファイバーは原料が新聞紙なので産業廃棄物にならず、建物を解体しても再利用が可能です。
また、新築時から解体時までのCO2排出量が少なくなります。
ちなみにグラスウールやロックウール、吹付ウレタンフォーム等は産業廃棄物になります。
建物のリカバリーでウレタンフォームを大量に使用している動画等を拝見しますが、将来的に産業廃棄物となりますので注意が必要です。
施工費を除くとセルロースファイバーを使用しない理由が見つかりません。
その施工費も弊社では抑えた価格でご提供しています。
日本ではまだまだマイナーな断熱材ですが、北米ではシェアがNO.1のメジャーな断熱材なのです。
断熱材には珍しく、内部結露被害20年保証書まで付いています。