“第三種換気”こそ気密性能が必要!

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投稿日:2023.02.11

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“第三種換気” とは

“第三種換気” とは24時間換気の三種類の換気方式の一つです。24時間換気は建築基準法上で義務付けられています。

3つの換気方式は第一種換気、第二種換気、第三種換気があり、給気と排気の組み合わせは以下のようになります。

  • 第一種換気:機械給気+機械排気
  • 第二種換気:機械給気+自然排気
  • 第三種換気:自然給気+機械排気

第二種換気は結露の原因になることが多い為、採用している会社は少ないです。

一般的には第一種換気か第三種換気を採用します。

“第三種換気” と気密性

第一種換気では給気・排気する場所がそれぞれ分散されていますが、第三種換気では給気口を居室、排気口をトイレ、洗面、浴室等で局所的に配置されます。

どちらも気密性能が良いことが前提となりますが、特に第三種換気では給気口と排気口が離れるために気密の良し悪しで換気性能が大きく左右されます

第三種換気と気密性の関係図

気密性が悪い場合

隙間が多いと排気ファンの近くの隙間から給気する「ショートサーキット」が起こってしまい、室内の空気が入れ替わりにくくなります。

また、ショートサーキットを起こしているとにおいやよどみを生じ、結露が起こりやすくなります。

気密性が良い場合

自然給気であっても換気計画通り、室内の空気が入れ替わりやすくなります。

第三種換気の方には高い気密性能が必要となります。

気密性能が良いと息苦しくなる??

「気密性能が良いと息苦しくなる」と聞かれた方もいらっしゃるようですが、気密が悪いと空気の入れ替えが行われなくなり、汚れた空気や湿った空気が滞留します。また、隙間が多いという事ですので結露の心配も出て来ます。気密が悪いことの方が体調を悪くする原因となるのです。

住宅気密測定器

上写真の様な器具(住宅気密測定器)を使って家中でどのくらい隙間があるのかを測定(気密測定)します。

気密測定を行っている会社は断熱性能も問題無いと思ってよろしいかと思います。気密施工のポイントは基礎(若しくは床)と屋根です。

弊社では、新築時に住宅気密測定器を使用して気密性をチェックし、必要であればリカバリーを行っております。

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