耐震性能に大きく影響する壁柱直下率!

query_builder 2024/10/18
新築 戸建て 一級建築士のひとり言 プランニング関連
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家づくりを考えているお客様で、耐震性能も考慮している方も多いです。

今年の正月に起きた能登半島地震や日向沖地震は記憶に新しいと思います。

最早、日本全国で地震に対して安全な地域は無いくらいどこでも起きています。

そこで木造住宅において間取りについても考慮しておくべき項目が「壁柱直下率」です。


「壁柱直下率」とは2階建てであれば1階と2階の壁・柱がどの位同じ位置に配置されているかというものです。

構造が分からないお客様でも、壁柱直下率が良い方が構造上強そうだなとは何となくお判りになると思います。


壁直下率間取り (解説)

壁柱直下率をどの位にすれば良いのか。

当然直下率が良ければ良いほど建物の強度が増すのですが、要望のプランにしようとすると限界があります。

理想は60%以上だと思いますが、中には50%を下回るようなプランも存在します。

図の様に1階平面図に2階平面図の壁を書き込んでみると分かりやすくなります。

図は大阪の公共機関がネットに出されている間取りで、かなり壁柱直下率が良さそうです。

柱直下率

更に壁柱直下率が良いと構造部材も小さくなり、コストダウンも図れます。

2階の柱の下に1階の柱が無い場合、2階の梁の高さが大きくなることは何となくお判りになるでしょう。

2階の梁を見て「梁が大きくて丈夫そう」というのは実は間違いで、梁が無理をしているから大きくなるのです。


資格を持った建築士でもあまり壁柱直下率を気にせずにプランニングする人も居ます。

「構造の事を気にしてたら自由な発想が出来ない」と訳の分からない事を言う建築士も見て来ました。

構造も加味しての住宅デザインだと私は考えます。

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未来ホーム株式会社

住所:福岡県那珂川市片縄北4丁目2−20 大神第3ビル 101号

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