木造住宅において、「間崩れ」をなるべく無くすことも重要です。
間崩れ
間崩れとは、モジュールの寸法を部分的にくずした現象で、建物を設計するときの基本的な寸法と木材や建材、建具などの資材の寸法が合わない部分があり、無駄が出てきます。
木という材料のことを設計者はよく理解しておかないといけません。鉄筋コンクリート造や鉄骨造を設計するのとは少し勝手が違います。多くの設計者は木の理解が乏しいです。
天井部の大きな出っ張りは何?
木は曲げ>圧縮>引張>せん断の順に弱くなります。せん断力(部材軸と垂直方向の変形に抵抗する力)が特に弱いため、2階建の住宅において2階の柱や壁の下に、1階の柱や壁が無いと2階床の梁は当然大きく(太く)しなければなりません。
その結果、間崩れが多いと2階床の梁数も増えるし、材料も太くなります。
柱直下率と梁の大きさの関係
また2階から1階へ力がきれいに伝達されず、一部の柱や梁に力が負担されて構造バランスが悪い建物になります。バランスが悪いと木材の接合金物も負担が大きいものになります。
天井部の大きな出っ張りを見て、「何でこんなところに梁型が出て来たの?」ということになっていませんか?
それは梁への負担が大きくて梁を太くせざるを得なかったためです。
弊社も採用している 「木造軸組構法(在来工法)」
弊社も採用している「木造軸組構法(在来工法)」ですが、軸組に沿って力を流して構造耐力を確保する工法です。柱壁の直下率を高くすることで構造が強くなります。
人間も骨組みがきれいな人ほど健康で、骨が曲がっている人ほど不健康ですよね?
建物もきれいな架構を組めば部材は小さくなり、丈夫にすることができます。
間崩れが多いと材料代が増える上に処分代も増える
間取りを平面図で見たときに、壁が「あみだくじ」の様にガタガタしているプランより、「田の字」の様にスッキリしたプランの方が生活動線がよく使いやすい間取りになっている事が多いと思います。
間崩れが多いと材料代が増える上に処分代も増えるので経済的ではありません。
建物の下地に使われる石膏ボードですが、尺モジュール(建物を設計するときの基本的な寸法)が柱間隔910mmであれば一般的に910mm ✕ 1820mmや910mm ✕ 2730mm等が一般的に良く使われるサイズです。
その基本サイズの石膏ボードを必要な大きさに切って張ってして工事をするため、無駄になった材料が多くなります。そのため処分費が多くなるのです。
間崩れは絶対にダメと言う訳ではありませんが、デメリットが多く設計士とよく相談してできるだけ少なくすることが理想的です。
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